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STEP8.勝ち続ける「仕組み」を作る


KPI

KPI利用を促進する

多くの組織では主要メンバーのみがKPIを利用することになり、結果としてKPI管理導入に失敗したり、忘れられたりします。従って、勝ち続ける仕組みを導入するのであれが、KPIが全組織に広がり、組織文化に深く根ざしている必要があります。


従い経営陣の役割は非常に重要です。経営陣があるKPIのトレンドの低下を見つけた時は、自らが率先して時間を作り、担当者に理由を追及するという姿勢を見せることが非常に重要です。もしKPIが低調であるならば担当者が経営陣から電話を受け取るという環境が理想的です。担当者は日々そのような電話を受け取りたくありませんから、出来ることは何でも実施するようになるはずです。


その代わりに、経営陣は担当レベルの従業員がKPI改善のために迅速に必要なアクションを取れるように権限委譲しておくことが重要です。トヨタ自動車では、製造ラインの各担当が請負部署で解決出来ない問題を見つけたら全製造ラインを止める権限を持っています。

会社側は教育とコミュニケーションが担保されるように必要なリソースを提供し続ける必要があります。継続的な教育とコミュニケーションはKPI管理チームのみの責任ではありません。


勝つKPIの利用を促進するための主なタスク

勝つKPIの利用を促進するため下記の4つのタスクを実施します。


タスク1.継続的に前線スタッフに権限委譲をする

リーダーシップの発揮に必要な要素として、経営陣が従業員に権限を与えてリラックスすることは重要です。従業員への権限委譲なしでは、従業員は自ら積極的に行動を取るより、管理者の指示を待つようになるため、KPI管理の効率性は制限されます。



タスク2.絶えず全従業員に対しKPI管理の意義を説明する

通常全従業員に一斉に正確なメッセージを送ることは非常に困難です。もし全社で集まる機会が頻繁にある会社の場合は、その機会を利用してKPI管理の重要さとその本質を説明します。もし全体集会がない会社の場合も、ビデオ形式で各部署内での勉強会、レビュー会に上映するなどして、全員の理解レベルを常に一定に保つ努力をすることは非常に重要です。いずれの方法であれ、その集会中に説明される内容は下記のようなものです。

  • どのように選定されたKPIが管理されるのか

  • KPI管理のためのシステム

  • 経営陣による監視とアクション

  • 従業員に対する完全な権限委譲、年中無休の監視体制の徹底


タスク3.KPI管理のステップを理解する

KPI管理の意義は、日々目標との差分を理解することであると説明しました。その差分が理解出来るまでにはいくつかのステップが必要となります。


STEP1.先ずは計測を始めること

STEP2.次にその数字の意味と変化が理解出来るようになります

STEP3.次に昨日や先週からの成長を理解出来るようになります

STEP4.最後に目標達成のために目標との差分を理解し、アクションプランを立てて実行していくことで、差分を克服していくことが出来るようになります


成長こそが企業のガソリンであり、社長自らが日々の成長を認識し社員に共有することが、いかに重要で、従業員の士気に影響を及ぼす影響が大きいかを理解しておく必要があります。概ねSTEP4のレベルまでいくとKPI管理が上手く回っているといえるのですが、多くの企業で計測を始めるのに手間取り、また惰性で計測しているがあまり、有用なアクションプランを立てられずに、数字が改善してこないという状況に陥っています。いかなるレポートも先月作られたからという理由だけで今月も作られてはいけません。


途中に多くの改善ステップがあるのですが、最も大事なことは、従業員全員に根ざす「企業文化を変える」ことです。人は易き流れるものですので、社長を筆頭としたトップマネジメントのコミットメントなくしては、このKPI管理は成功しません。全員が各自のKPIを認識し、腹落ちした状態で計測を開始し、毎朝スモールミーティングでKPIを共有しつつ、週次のKPI共有の会議を設定し、数字のギャップに対して何らかのアクションが取られている状態にする。その上で、トップマネジメント自らが率先してアクションをコミット、実行しそのプロセス可視化することが非常に重要なアプローチとなります。


 

KPIとは」についてはこちらをご確認ください。

KPI管理に関するご質問はお気軽にこちらまでお寄せ下さい。

Twitter @KPITrustでも随時ご質問をお受けしております。


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