勝つKPI導入の4つ基礎


KPI導入の成否は、戦略そのものの優劣よりもよりKPI管理の基礎が導入されて組織に変化が起こせるかにかかっています。各職場へのKPI管理導入の成否は次の「4つの基礎」の構築の成否にかかっています。

  1. 関係者との良好な関係

  2. 現場への権限の移譲

  3. 本当に必要なものだけ計測しレポートする仕組み

  4. 組織の重要成功要因と結びついていること

基礎その1 関係者との良好な関係

業績向上の強力な遂行には経営陣と従業員はもちろん、労働組合、主要顧客、主要サプライヤー等の外部の関係者との良好な関係構築が必要不可欠です。例えば飛行機の定時発着率というKPIを追求する場合には、自部署、更に大きく言えば自社のみの努力ではコントロールできないものが多く存在します。関係者との良好な関係導入に際して、下記のような点に留意する必要があります。

  • 優良パートナーの承認

  • 関係者とのゴールの共有

  • 社長のコミットメント

もし貴社の主要顧客の満足度を向上したいのであれば、社長自らが先方の社長を訪問し共に座って、「貴社によりよいサービスとプロダクトを提供すために何を測定したらいいでしょう」と聞くことから始めるべきです。またサプライヤーを訪問して貴社の期待値を説明することも重要な仕事でしょう。

基礎その2 現場への権限移譲

業績向上を成功させるためには特にオペレーションの最前線にいる現場従業員とその組織への「権限移譲」が必要となります。前線への権限移譲の導入に際して、下記のような点に留意する必要があります。

・トップダウン、ボトムアップを問わない健全で素早いコミュニケーション

・従業員のCSF(重要成功要因)に対する理解

・従業員が自主的に行動できるような権限委譲

・チームのパフォーマンスを向上させるためのチーム自身のPIの設定

・プロセス向上のための方法論の理解

・何らかの問題抱えている場合の追加サポート

基礎その3 本当に必要なものだけ計測しレポートする仕組み

経営陣の課題への対策が生まれる形でレポーティングのフレームワーク(後述)を構築することは非常に重要です。組織は重要さに応じて日次、週次、月次でレポーティングをする必要があります。そしてそれらのレポートは組織のCSF(重要成功要因)を網羅している必要があります。人事部はこの業績評価の仕組みの徹底を従業員に前向きに理解してもらうように努める必要があります。

本当に必要なものだけを計測しレポートする仕組みの導入に際して、下記のような点に留意する必要があります。

  • 全てのレポートはSF(成功要因)か、CSF(重要成功要因)に紐付けられている

  • いかなるレポートも先月作られたからという理由だけで継続されてはいけない

  • 本当に必要なものだけを計測する

  • レポートされるものにはアクションがついてくる

  • 社長のコミットメント ※社長は受話器を取って担当者を追求することにコミットする必要があります。

  • 定期的なレポート内容の見直し

KPI導入前に行うと有効な簡単なエクセサイズは、社長から各担当にその月のレポートを全て印刷して持ち寄るように指示をしてもらうことです。部署によっては膨大な紙のレポートがでてくるはずです。そしてそれらの重複をを排除し、決められた書類入れの4分の1に収まるように再度レポートの種類を見なおしてもらいます。

基礎その4 組織の重要成功要因と結びついていること

業績評価がKPIとして扱われるためには、それらが1つかそれ以上の組織のCSF(重要成功要因)と、戦略的目的に紐付けられている必要があります。PI(業績指標)はさほど重要ではなく、それらは通常組織のSF(成功要因)に紐付けられることになります。

組織がKPIの目的に沿って作られていることは非常に重要です。この組織戦略は各戦略目的に紐付けられている必要があります。それら要素を再度クロスチェックしてみると、それらの要素が含まれていないことに気づくかも知れません。そうした時は再度戦略の見直しと確認が必要です。

一般的に組織は同時に数個の戦略しか扱うことができません。例えば、「5つ以下の戦略」が一度に扱う戦略数の限度でしょう。またそれらは必然的に時を経て変化するものになり、その戦略的意思決定を補完し応用していくことが重要な企業活動となっていきます。それらの応用は経営方針に沿った形で適応していくべきです。

組織のCSF(重要成功要因)を明確にしていくことは重要な組織活動となり、組織横断的に対処される必要があります。CSFは組織の健全性と活力を保つための課題をあぶりだします。もし、初めて組織のSF(成功要因)を調査したのであれば、約30かそれ以上の組織にとり重要な課題と呼応した成功要因を発見すると思われます。一旦課題を発見したのであれば、次のステップは比較的簡単なものとなります(次回以降説明)。より重要なSFはより幅広く他のSFに何らかの影響を与えています。従いより少数の重要なCSFを見つけ出すことが求められ、多くの成功する組織には5から多くても8個のCSFが存在しています。一度正しいCSFを理解することが出来れば、それらに準ずるKPIは通常そのCSFの中に存在するため、的確なKPIを見つけ出すことは比較的簡単です。

KPIとは」についてはこちらをご確認ください。

KPI管理に関するご質問はお気軽にこちらまでお寄せ下さい。

Twitter @KPITrustでも随時ご質問をお受けしております。

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